![]() 取外し可能なブラインド締結具
专利摘要:
取外し可能なブラインド締結具であり、一端に頭部(12)が付いた細長い本体(11)を有する第1部材(10)と、第1部材に関連して軸方向へ移動するように設けられた第2部材(20)とを備えており、第2部材は、ネジ山付き孔(25)と、少なくとも1個の調整可能なフィンガ(22)とを有しており、この調整可能なフィンガは第1部材の頭部から離れた位置にフランジを有しており、さらにフィンガは第1部材の中空本体の円周内の、調整可能なフィンガの第1位置にあり、また、フランジは第1部材の中空本体の円周を超えて調整可能なフィンガの第2位置へと延びている。ネジ山付き部材(30)が第1方向に回転すると、第2部材が第1部材に関連し、締付け方向への軸方向運動を行う。 公开号:JP2011511225A 申请号:JP2010544772 申请日:2009-01-13 公开日:2011-04-07 发明作者:カーラン・ディーン・アインスレイ;ニクルヴィッツ・ジャン 申请人:カーラン・ディーン・アインスレイ;ニクルヴィッツ・ジャン; IPC主号:F16B13-04
专利说明:
[0001] 本発明は、2個以上の構成部品を永久固定する前に一時的に締付ける締結具に関する。] 背景技術 [0002] 場合によって、締結具を取り外すことが望ましいことがある。航空機の翼枠に外皮を取り付ける際などにおいては、例えば、1枚の材料を枠に永久固定する前に、まず枠の上の適所に一時的に固定することが望ましいであろう。] [0003] 数々の構成部品を、多数の締結具手段で永久に固定してしまう前に、正確に整列させることがとりわけ重要であるため、航空機構造物の組立品について以下で説明する。しかし、本発明は、2個以上の構成部品を連結させるあらゆる用途に使用できる。] [0004] 航空機の構造物、例えば翼部分や胴体は、桁、リブ、ランナー、縦通材などの堅固な部材にシート材料を固定することで組立てられる。例えば翼外皮パネルを多数のリブに固定する場合には、翼外皮パネルをリブの上に載せ、整列させた後、適所にてしっかりと締付ける。材料に一連の穴を穿孔し、リベットのような永久締結具を配置し、これで固定する。小型の構造物の場合には、構成部品材料をその縁に沿って締付けることができる。しかし、大型構造物の場合には、この技術で正確な整列を達成することは不可能である。大型構造物を組立てる場合、構造物全体の選択した各地点に一連の締付け穴を穿孔する。次に、これらの穴に一時的な締結具を挿入して構造物材料を固定する一方で、今度は永久的なリベット締結具を受容するための穴を穿孔する。リベットを配置して、一時的締結具を除去した後に、永久リベット締結具に取替える。一時的締結具の数と場所は用途によって異なるが、大型の商業旅客機の典型的な翼セット、即ち2枚の完全な翼の場合には、使用する一時的締結具の数は約25、000個に達する。このような一時的締結具を加工物の片側のみから操作できれば、つまり、加工物の下側で例えばネジ留めや緊締の操作を行わずに締結具を加工物の上から挿入し、機能させることが可能になれば便利である。片側での操作は組立工程を単純化するだけでなく、加工物の下側には全く接触できない場合が多い。加工物の片側から操作できる締結具は「ブラインド」締結具と呼ばれる。] 発明が解決しようとする課題 [0005] 従来、図1に示すタイプの、バネ搭載形の一時的締結具が使用されている。この締結具は本体101、キャップ102、あご103を設けている。締結具のあご103は設置用細片104へと付勢され、これと接して停止する。あご103は、キャップ102を内部バネ(図示せず)の動作に対抗して押下することで拡張する。あご103は拡張されると設置用細片104に沿って移動する。あご103は細片の端部に到達すると、その幅は狭くなる。次に、加工物AとBの間の穴を通過する。あご103は、キャップ102から圧力が除去されると引っ込み、設置用細片104に沿って本体101へ戻りながら再び拡張する。あご103を拡張しながら加工物Bの外面を掴持し、これを加工物Aへ引っ張る。] 図1 [0006] 図1に見られるように、締結具の大部分は加工物の頂面上に在るため、露出して脆弱であり、さらには加工物表面上の障害物となってしまう。自動化された組立工程ではこれは特に問題である:工具頭部が材料の表面全体にかけて高速で移動するため、突出した締結具はこうした自動工具の動作を妨害してしまう。図1に示した従来技術に伴う別の問題は、最大締付け圧が内部バネの強度によって決定される点である。] 図1 課題を解決するための手段 [0007] したがって、本発明は取外し可能なブラインド締結具を提供し、この締結具は、一端に頭部が付いた細長い本体を有する第1部材を備え、第1部材に対して軸運動するよう設けた第2部材をさらに備え、第2部材はネジ山付き孔と少なくとも1個の調整可能なフィンガとを有し、調整可能なフィンガは第1部材の頭部から離れた位置にフランジを有し、フィンガは第1位置と第2位置の間で調整可能であり、調整可能なフィンガの第1位置では、フランジは第1部材の中空本体の円周上又は円周内にあり、調整可能なフィンガの第2位置では、フランジは前記第1部材の中空本体の円周を超え、] [0008] 第1部材の頭部と係合するように成形した頭部と、成形した頭部から離れた場所にフィンガ係合面を設けたネジ山付きシャフトとを有するネジ山付き部材をさらに備え、] [0009] 使用時において、ネジ山付き部材は、第1部材の中空本体内に延びて第2部材のネジ山付き孔と係合するようになっており、また、ネジ山付きシャフトのフィンガ係合面は、第2部材の調整可能なフィンガと係合するように配設されているため、ネジ山付き部材が第1方向に回転すると、第2部材の第1部材に関連した締付け方向への軸運動と、調整可能なフィンガによる第2位置の方向への運動が生じ、その一方で、ネジ山付き部材が第2方向へ回転すると、第1部材に関連した第2部材の開放方向への軸運動と、調整可能なフィンガの第1位置の方向への運動とが生じる。] [0010] 第1、第2部材は入れ子式であることが好ましい。第2部材は第1部材内で滑動することが好ましい。好ましくは、第1部材の内面は非円形であり、第2部材の外部は、第1部材の内面と協働して第1部材内での第2部材の回転を阻止できるように非円形である。] [0011] 少なくとも2個のフィンガ、例えば3個または4個のフィンガを設けることが好ましい。各フィンガ頭部は加工物の平面と係合するための平面を提供し、平面は加工物への損傷を避けるために無傷であることが好ましい。] [0012] 組み合せ時における可撓性フィンガの頭部は、半径方向外側へ付勢される前には円錐形であることが好ましい。] [0013] 第1部材、第2部材は円筒形本体を形成し、可撓性フィンガ上の頭部は、ネジによって外側に付勢される前に、円筒形本体の円周内の位置へ付勢されることが好ましい。] [0014] フィンガは、ネジシャフトの端部によって、フィンガ間で移動しているネジヘッドから離れて外側へ付勢されることが好ましい。ネジシャフトのフィンガ係合面は先細りおよび/または滑らかである。] [0015] ネジ頭部は、第1部材頭部の凹部内に収容されることが好ましい。] [0016] ネジ頭部は、これを回転させるための工具を受容するように設けられていることが好ましい。頭部は、六角レンチを受容するための六角凹部を含んでいてよい。] [0017] 第1部材頭部は、ネジ頭部の回転中に、自己の回転を阻止するための工具を受容するように設けられていることが好ましい。第1部材頭部は工具を受容するための溝を含んでいてよい。] [0018] 第1部材の外面は、研磨されていてよい。第1部材は、複数の加工物を整列させるジベルであり、第1部材は、締結具を穴に挿入する時にこれを補助する面取りした外縁を有していてよい。第1部材は、加工物の表面と同一平面上で嵌合できるようにするための皿形の頭部を有する。] [0019] ネジ部材は皿形の頭部を有し、第1部材はネジ部材の皿形頭部を受容する凹部を有するため、ネジ部材頭部は第1部材と同一平面状で嵌合することができる。締結具は連結するべく加工物の片側のみから操作できることが好ましく、したがってブラインド締結具である。] [0020] 本発明の別の実施形態では取外し可能なブラインド締結具を提供し、この締結具は一端に頭部が付いた細長い本体を有する第1部材を備え、第1部材から延び、これに関連して滑動するように設けられた細長い本体を有する第2部材をさらに備え、第2部材は、第1部材から離れている一端にフィンガ頭部を設けた少なくとも1個の可撓性フィンガを有し、第1部材頭部の付近のネジ頭部と、第1部材を通過して、第2部材上のネジ山付き孔と係合するネジシャフトとを有するネジ部材をさらに備え、ネジ部材が1方向に回転することで第2部材が第1部材に向けて滑動し、または各々の可撓性を半径方向外側に付勢し、ネジ部材が別の方向に回転すると、第2部材が滑動して第1部材から離れて行き、これにより、または各々の可撓性フィンガが半径方向内側に移動できるようになり、これにより使用時には、第1部材の頭部が1個の加工物の表面に接して配置された状態で、締結具を、穴を介して連結対象である加工物内に挿入することができるようになり、また、ネジが回転することで、または各々の可撓性フィンガが半径方向外側に拡大して、または各々のフィンガのフィンガ頭部が別の加工物の表面と係合できるようになり、これにより、第2部材が第1部材に向かって滑動する時に、複数の加工物を一緒に引き込めるようになる。] 図面の簡単な説明 [0021] 前記およびその他の目的、態様および利点は、以下の本発明の好ましい実施形態の詳細な説明を図面を参照してより理解される。] [0022] 従来技術による一時的締結具の断面図を示す。 本発明による取外し可能なブラインド締結具の分解斜視図を示す。 図2の取外し可能なブラインド締結具を組立てた場合の斜視図を示す。 付勢されていない位置で休止している状態の、図2に示した取外し可能なブラインド締結具の第2部材の断面図を示す。 作動および付勢された位置にある、図2の取外し可能なブラインド締結具の第2部材の断面図を示す。 図2に示した取外し可能なブラインド締結具を受容するように既に穿孔された2個の加工物の断面図を示す。 図4Aの穿孔済みの穴に挿入中である取外し可能なブラインド締結具の断面図を示す。 図4Aの穿孔済みの穴に完全に挿入され、緊締される前の状態にある取外し可能なブラインド締結具の断面図を示す。 図4Aの穿孔済みの穴に完全に挿入され、部分的に緊締された状態にある取外し可能なブラインド締結具の断面図を示す。 図4Aの穿孔済みの穴に完全に挿入され、完全に緊締された状態にある取外し可能なブラインド締結具の断面図を示す。 キャップ形頭部ネジ部材を設けた取外し可能なブラインド締結具の第1部材の皿型頭部の断面図を示す。 キャップ頭部ネジ部材を設けた取外し可能なブラインド締結具の第1部材の標準的なボルト頭部の断面図を示す。 締結具本体に設けることができる凹部の代替形状を示す。 締結具本体に設けることができる凹部の代替形状を示す。 締結具本体に設けることができる凹部の代替形状を示す。 締結具本体に設けることができる凹部の代替形状を示す。 フィンガ頭部の代替形状を示す。 フィンガ頭部の代替形状を示す。 フィンガ頭部の代替形状を示す。] 図2 実施例 [0023] 図2は、本発明による取外し可能なブラインド締結具の構成部品を示す。第1部材10は、本体11の一端に皿型頭部12が付いた細長い円筒形の中空本体11を有して提供される。第1部材10は直接レーザ金属焼結法(DLMS)によって製造されるが、このDLMSは高速原型技術であり、第1部材10を表すCADファイルを使って、金属粉末を固体化する前に溶解させるレーザの制御を行う。この金属はマルエージ鋼である。締結具1によって締付ける加工物を損傷する危険のあるいくつかの欠陥を除去するために、第1部材10の外面は超音波研磨技術を用いて研磨される。航空宇宙用途では、穴周囲の構造物は損傷に対して特にデリケートであるため、部品の交番載荷によって小さな欠陥が生じた結果、これが急速に拡大してその構成部品が突発的完全故障を起こす可能性がある。第1部材10の外径は、これを挿入する加工物の穴の直径によって決定される。したがって、締結具の範囲は、穴の寸法の範囲と嵌合するように設けられる。この例では、締結具は1/4インチ(0.635cm)の穴に嵌合するようになっている。第1部材10は、2個の加工物をペグ留めして確実に整列させるためのジベルとして働くので、その外径は、穴と滑りばめするよう、穴外径と等しいか、あるいは若干小さくなければならない。第1部材10の壁は、以下で説明するように、第2部材に関連してフィンガが完全に屈曲できるよう、強く、さらに薄くなければならない。第1部材10には、加工物に掘削した穴の中に締結具を配置する際の補助となる、角度9°の面取り部17が設けられている。頭部12は、ネジ部材31を受容するための皿型凹部13を有している。頭部12には、以下で説明するように、使用時に第1部材10を締結具の他の構成部品に対して定置保持するための4つの溝14が設けられている。中空本体11内部に配置手段として4つの三角形突起部15A、15B、15C、15Dを設けるために、中空本体11の内部は概して「十字形」、即ち十字形の凹部16が軸方向に延びた状態になっている。] 図2 [0024] 第2部材20は第1部材10と協働するように設けられている。第2部材は、本体21と4本の可撓性フィンガ22A、22B、22C、22Dを備える。本体21およびフィンガ22A〜Dは、これらを別個に形成、連結した場合に生じるであろう脆弱性を防止するために一体型として形成されている。本体21は、第1部材10の十字形凹部に対応するように「十字形」に形成されているため、第1部材10の中空本体21内部の三角形突起部15A〜Dの間に配置される4つの突起部21A、21B、21C、21Dが提供される。入れ子式の十字形本体によって、片方の本体がもう片方に対して回転してしまうことを防止できる。本体21は、ネジ部材30のネジ山付きシャンクを受容するのに適した、軸方向にネジ山付き孔25を設けている。4本の可撓性フィンガ22A〜Dはそれぞれ突起部21A〜Dの外縁に配置され、本体21からネジ山付き孔25から延びている。] [0025] 図4aおよび図4bは、本体21に対するフィンガ22Aおよび22Cの配列を詳細に示す。各フィンガは、休止時には本体21から離れた一点に集束し、フィンガと中心軸X−X’の間の角度αに対している。休止時には、α=15°である。フィンガはその内面に加圧されると屈曲し、中心軸Aから離れて外向きに移動し、角度αはゼロに向かう傾向にある。フィンガの内面から圧力が除去されると、フィンガは元の休止位置に戻る。] 図4a 図4b [0026] 各フィンガ22A〜Dの、第1部材10から離れた一端には、頭部23A、23B、23C、23Dが設けられている。4つの頭部23A〜Dが、孔を容易に通過する円錐形を形成する。この円錐形は円筒形本体11の直径よりも小さい直径を有し、即ち、本体11の半径方向の両末端の中に入る。図4aは、フィンガ22Aおよび22Cに関連した頭部23Aおよび23Cを詳細に示す。頭部23Aは、フィンガ22Aに対して垂直に向いた平面24Aを有している。休止時において、フィンガ22Aが中心軸X−X’に対するのと同様に、平面24Aが中心軸X−X’に垂直な方向に対して同じ角度αを成す。そのため、内面への加力動作の下でフィンガ22Aが屈曲位置を取ると(即ち、角度αがゼロに向かう傾向にある時)、平面24Aは加工物の面と同面となる。平面24Aは締結具の締付け面であり、これらの面と第1部材10の頭部12との間に締付け力が発せられる。平面24A〜Dは、共に締付けられる加工物に対して引掻き傷や汚点を付けることのないよう、実質的に無傷でなければならない。] 図4a [0027] 第2部材20はDLMS法を用いて製造される。使用時には第2部材20の複数の局所領域に強い応力がかかるため、この構成部品には好適な材料を採用する必要がある。この場合、高降伏強度から選択されたマルエージング鋼を使用している。使用時に応力がかかる第2部材20の複数範囲には、本体21とフィンガ22A〜Dの間の領域が含まれ、この領域は、フィンガの内面が除圧された際にフィンガ22A〜Dを休止位置に復元させるためのバネまたは弾性領域として機能する。これ以外の応力がかかる第2部材20の領域には、フィンガ22A〜Dと頭部23A〜Dの間の領域があり、この領域には締付け力が作用する。第2部材20は一体型に形成されることが好ましい。第2部材20を一連の接合構成部品として製造することが可能であろうが、しかし、領域内の接合した連結部は、強い応力がかかることで欠陥が生じやすくなる。そのため、構成部品を一体型に作成するDLMSを製造に用いる場合には、第2部材20を複雑形状にすることが特に好適である。] [0028] ネジ部材30は皿型ネジ頭部31を有して提供される。頭部31は六角形の凹部32を有しているため、六角レンチで回転させることができる。ネジ部材30は、第1部材本体11を貫通して、第2部材本体21のネジ山付き孔25と係合するネジシャフト33を有している。ネジシャフト33の端部34は滑らかな先細り形状になっている。ネジは区分12.9の高張力鋼製である。] [0029] 図3は、組立てた状態の取外し可能なブラインド締結具を示す。締結具を組立てるために、第2部材20の十字形本体21を第1部材10の十字形凹部に挿入し、ネジ部材30を頭部12を介して第1部材10に挿入する。ネジ部材30が第1部材10を通って第2部材20のネジ山付き孔25と係合したら、ネジ部材30の先細り端部34がフィンガ22A〜Dの内面に接して停止するまでネジを回す。] 図3 [0030] 次に、締結具の動作について、図5a〜図5eを参照しながら説明する。まず、加工物Aを加工物Bと整列させる。両方の加工物は翼外皮、桁、支柱、リブ、ランナーまたは縦通材、あるいはこれらの任意の組み合わせであってよく、その個数は2個に限定されるものではなく、また、3個以上を重ねたものであってもよい。締結具1はさらにI形梁のフランジを貫通してもよい。次に、2個の加工物の間に穴40aを穿孔し、この穴を正確な公差にまで拡大することができる。次に、この穴を皿型にすると、図5aに示すような穴40aの形になる。] 図5a 図5b 図6a 図6b 図7a 図7b 図7c 図7d 図8a 図8b [0031] 図5bは、穴40aに挿入中の締結具1を示しており、ここでは、第2部材30の頭部23A〜Dが、穴40aを通過できるよう十分に狭くなっていることがわかる。図5cは、2個の加工物を接合するために、穴40a内に完全に挿入された状態の締結具1を示す。本体11の頭部12が穴40aの皿穴内に係合することで、加工物Aの面と係合する。締結具1が加工物Aの表面と同一平面で嵌合しており、そのため、加工物の表面上には障害物が全く生じていないことがわかる。したがって、例えば建造中の翼部分のような、締付けられた複数の加工物の表面は、適所を永久にリベット留めして仕上げた翼部分と同等に平坦である。これにより、機械が、複数の加工物の表面上を、一時的に締付けている締結具によって邪魔されることなく移動できるようになる。] 図5b [0032] 第1部材10の外面を穴40a内に滑りばめすることで、2個の加工物がジベル接合され、加工物の整列が維持される。第1部材10の長さは、加工物Aと加工物Bの間のジベル接合作用を提供できるよう十分長くある必要があり、そのため、第1部材10の長さは接合するこれらの加工物の総厚みによって決定されることがわかる。したがって、締結具1は特定の用途に合わせてあつらえられる。一般に、加工物の厚みが穴40aの直径を決定し、さらに恐らくは、組立て中の構造物にかけて用いる複数の締結具の間の空間も決定する。] [0033] 締結具1が穴40a内に具合良く入ったら、ネジ部材30を回転させる。ネジ30を一方向に回転させることで、第2部材20が第1部材10に向かって滑動する。第2部材20が第1部材30に向かって滑動すると、ネジシャフト33の滑らかな先細り端部34が可撓性フィンガ22A−Dを押圧し、これらが半径方向外向きに付勢されることで、平坦部分24A〜Dが加工物Bの表面と係合する。図5dは、最大限外向きに移動されたフィンガ22A〜Dを示す。この移動量はネジシャフト33の直径によって決定されるが、これは、フィンガ22A〜Dが、ネジシャフト33の平行な側部に到達するまで、ネジシャフト33の滑らかな先細り端部に沿って開きながら移動してゆき、到達後には、フィンガ22A〜Dはネジシャフト33の平行な側部に沿ってさらに移動しても、それ以上外向きに開くことはないためである。フィンガ22A〜Dは、頭部23A〜Dが加工物Bの外面と係合する前に、最大限外向きに移動する必要がある。これが行われない場合、頭部23A〜Dが側方に移動して加工物の表面にぶつかり、表面を損傷してしまう危険がある。フィンガ22A〜Dは広がる際に、穴40aの側部に対して側方圧力を発することは全くないが、これは、第1部材10の本体11によって圧力発生を制限されているためである。そのため、締結具1によって発生られた全ての締付け力は締結具1と同軸の方向に向いている。即ち、これらの力は穴40aを広げるためでなく、締結具1を圧縮するために作用する。] [0034] 図5eは、ネジ30がさらに回転すると、第2部材がさらに第1部材10へ滑動して2個の加工物どうしを引き合わせることで、平坦部分24A〜Dが加工物Bの表面と完全に係合できるようになる様子を示す。締付け負荷は、ネジ部材33に適量のトルクを付加することにより慎重に制御でき、また、この締付け負荷の範囲は軽い締付けから(つまり、実質的にゼロ負荷であるが、加工物Bの表面とは接触している状態)、2000Nmを超える負荷にまで及ぶ。] [0035] ネジ部材30が別方向に回転すると、第2部材20が滑動して第1部材から離れて行くことで、可撓性フィンガ22A〜Dが再び半径方向内向きに移動し、図5cに示した位置へ戻れるようになる。フィンガ22A〜Dの半径方向内向きへの移動は、フィンガの材料の弾性によって生じる。フィンガは付勢されて、閉鎖した休止位置に戻る。したがって、フィンガ22A〜Dはネジ部材33の外形を追従し、ネジ部材33が第2部材20の中に引っ込むと、フィンガが滑らかな先端の周囲で閉鎖する。フィンガが完全に閉じる際に、締結具1を穴40aから加工物AおよびB内に引き込むことができる。] [0036] 締結具は、加工物AおよびBの片側からの設置、締付けが可能である点が理解されるだろう。これは「ブラインド」動作と呼ばれている:つまり、締結具1を緊締または解除するために、加工物AおよびBの下側に接触する必要がない。] [0037] 第1部材10は、プラスチックや、真鍮、工具鋼またはステンレス鋼のような金属といった任意の好適な材料で製造できる。この構成部品は構造が比較的単純であるため、射出成形や鋳造による製造に適している。第1部材10の外面は機械処理で滑らかに仕上げてもよい。] [0038] ネジ部材33の頭部31は、図6aに示すようにキャップタイプのものであってよい。これによって、より大型の六角ソケットの使用が可能となるため、より大きなトルクをネジ部材33に付加できるようになる。この場合、締結具1は加工物の表面から突出する。頭部31に別形状、例えば「プラス」型や「マイナス」型の凹部を採用してネジ部材30を駆動することもできる。] 図6a [0039] 第1部材10の頭部12は、図6bに示すように従来のボルトタイプのものであってよい。これにより、ネジ部材33の回転時に、第1部材10を保持するために力がかかる範囲が拡大する。図6bは、頭部がキャップ型をしたネジ部材33と、頭部がボルト型をした第1部材10の使用を示すものであり、これらを組み合せれば、挿入時における2つの要素の広い角度にかけての制御、締結具1の緊締および取外しを提供できるようになるが、しかし、外観は加工物の表面上に頭部が上昇したものになる。] 図6b [0040] 第1部材10の内部凹部16は十字形以外の断面を有する。図7aは溝形凹部を示す。図7bは6つの三角形突起部を有する凹部を示す。図7cは8つの三角形突起部を有する凹部を示す。図7dは、六角形の側部を有する凹部を示す。これ以外の形状も考えられる。第2部材22の本体21は、第1部材10に設けた凹部16に嵌合する形状でなければならない。] 図7a 図7b 図7c 図7d [0041] フィンガ22A〜Dの形状はその個数が4個に限定されなくてもよい。例えば、図8aの平面図に示す1個のフィンガで、加工物間に締付け力を十分提供することができる。あるいは6個(図8b)、10個(図8c)またはその他任意数のフィンガを使用して、締付け力を伝播することが可能である。] 図8a 図8b 図8c [0042] 第2部材33の円錐形の頭部は、加工物の穴40a内に嵌合する寸法のものであれば円筒形であっても構わない。] [0043] 様々な寸法の穴に嵌合する一連の締結具が考えられる。例えば、1/4”(0.635cm)、5/16”(0.794cm)、3/8”(0.953cm)、7/16”(1.111cm)、1/2”(1.270cm)、9/16”(1.429cm)、5/8”(1.588cm)、3/4”(1.905cm)などである。また、例えばM4、M5などのメートル寸法のものも提供できる。いずれの寸法の締結具も、色分けによって識別し易くすることができる。] [0044] 第1、第2部材を入れ子式にするのではなく、第1部材と第2部材が、互いに接し合った平面のような2つの面を有する形にすれば、片方がもう片方に対して滑動することが可能となり、例えば、第1部材と第2部材を隣接した2個の半円筒形にすることができる。] [0045] 当業者には、本発明の範囲から逸脱することのないさらなる変更が明白となるだろう。]
权利要求:
請求項1 取外し可能なブラインド締結具であって、一端に頭部が付いた細長い本体を有する第1部材を備え、前記第1部材に対して軸運動するよう設けた第2部材をさらに備え、前記第2部材はネジ山付き孔と少なくとも1個の調整可能なフィンガとを有し、前記調整可能なフィンガは前記第1部材の頭部から離れた位置にフランジを有し、前記フィンガは第1位置と第2位置の間で調整可能であり、前記調整可能なフィンガの第1位置では、前記フランジは前記第1部材の中空本体の円周上又は円周内にあり、前記調整可能なフィンガの第2位置では、前記フランジは前記第1部材の中空本体の円周を超え、前記第1部材の頭部と係合するように成形した頭部と、前記成形した頭部から離れた場所にフィンガ係合面を設けたネジ山付きシャフトとを有するネジ山付き部材をさらに備え、使用時において、前記ネジ山付き部材は、前記第1部材の中空本体内に延びて前記第2部材の前記ネジ山付き孔と係合するようになっており、また、前記ネジ山付きシャフトの前記フィンガ係合面は、前記第2部材の前記調整可能なフィンガと係合するように配設されているため、前記ネジ山付き部材が第1方向に回転すると、前記第2部材の前記第1部材に関連した締付け方向への軸運動と、前記調整可能なフィンガによる第2位置の方向への運動が生じ、その一方で、前記ネジ山付き部材が第2方向へ回転すると、前記第1部材に関連した前記第2部材の開放方向への軸運動と、調整可能なフィンガの第1位置の方向への運動とが生じる、取外し可能なブラインド締結具。 請求項2 前記第1部材と第2部材は入れ子式になっている、請求項1に記載の取外し可能なブラインド締結具。 請求項3 前記第2部材は前記第1部材内部で滑動する、請求項2に記載の取外し可能なブラインド締結具。 請求項4 前記第1部材の内面は非円形であり、前記第2部材の外部は、前記第1部材の内面と協働して前記第1部材内での第2部材の回転を阻止できるように非円形である、請求項1〜3のいずれかに記載の取外し可能なブラインド締結具。 請求項5 少なくとも2個のフィンガ、例えば3個または4個のフィンガが提供されている、請求項1〜4のいずれかに記載の取外し可能なブラインド締結具。 請求項6 各々のフィンガ頭部は、加工物面の平面と係合するための平面を提供する、請求項1〜5のいずれかに記載の取外し可能なブラインド締結具。 請求項7 半径方向外側に付勢される前に、複数の前記可撓性フィンガの頭部を組み合わせて円錐形を形成する、請求項5または6に記載の取外し可能なブラインド締結具。 請求項8 前記第1部材および第2部材は円筒形本体を形成し、前記可撓性フィンガ上の頭部は、前記ネジによって外側に付勢される前に、前記円筒形本体の円周内の位置へ付勢される、請求項1〜7のいずれかに記載の取外し可能なブラインド締結具。 請求項9 前記1個または複数のフィンガは、前記ネジ頭部から離れている前記ネジシャフトの端部によって外側へ付勢されるため、前記または各々のフィンガの半径方向への拡大は、前記または各々のフィンガが前記他の加工物の表面と係合すると完了する、請求項1〜8のいずれかに記載の取外し可能なブラインド締結具。 請求項10 前記ネジシャフトの前記フィンガ係合面は滑らかである、請求項1〜9のいずれかに記載の取外し可能なブラインド締結具。 請求項11 前記ネジシャフトの前記フィンガ係合面は先細りしている、請求項1〜10のいずれかに記載の取外し可能なブラインド締結具。 請求項12 前記ネジ頭部は、前記第1部材頭部の凹部内に収容される、請求項1〜11のいずれかに記載の取外し可能なブラインド締結具。 請求項13 前記ネジ頭部はこれを回転させるための工具を受容するように設けられている、請求項1〜12のいずれかに記載の取外し可能なブラインド締結具。 請求項14 前記頭部は、六角レンチを受容するための六角凹部を含んでいてよい、請求項1〜13のいずれかに記載の取外し可能なブラインド締結具。 請求項15 前記第1部材頭部は、前記ネジ頭部の回転中に、自己の回転を阻止するための工具を受容するように設けられている、請求項1〜14のいずれかに記載の取外し可能なブラインド締結具。 請求項16 前記第1部材頭部は工具を受容するための溝を含んでいてよい、請求項1〜15のいずれかに記載の取外し可能なブラインド締結具。 請求項17 前記第1部材の外面は、内径と滑り係合するために研磨されている、請求項1〜16のいずれかに記載の取外し可能なブラインド締結具。 請求項18 前記第1部材は、複数の前記加工物を整列させるジベルである、請求項1〜17のいずれかに記載の取外し可能なブラインド締結具。 請求項19 前記第1部材は、前記締結具を穴に挿入する時にこれを補助する面取りした外縁を有する、請求項1〜18のいずれかに記載の取外し可能なブラインド締結具。 請求項20 前記第1部材は、前記加工物の表面と同一平面上で嵌合できるようにするための皿形の頭部を有する、請求項1〜19のいずれかに記載の取外し可能なブラインド締結具。 請求項21 前記ネジ部材は皿形の頭部を有し、前記第1部材は前記ネジ部材の皿形頭部を受容する凹部を有するため、前記ネジ部材頭部は前記第1部材と同一平面状で嵌合することができる、請求項1〜20のいずれかに記載の取外し可能なブラインド締結具。 請求項22 前記締結具は、連結対象である加工物の片側からの動作が可能である、請求項1〜21のいずれかに記載の取外し可能なブラインド締結具。 請求項23 取外し可能なブラインド締結具であって、一端に頭部が付いた細長い本体を有する第1部材を備え、前記第1部材から延び、これに関連して滑動するように設けられた細長い本体を有する第2部材をさらに備え、前記第2部材は、前記第1部材から離れている一端にフィンガ頭部を設けた少なくとも1個の可撓性フィンガを有し、前記第1部材頭部の付近のネジ頭部と、前記第1部材を通過して、前記第2部材上のネジ山付き孔と係合するネジシャフトとを有するネジ部材をさらに備え、前記ネジ部材が1方向に回転することで前記第2部材が前記第1部材に向けて滑動し、前記または各々の可撓性を半径方向外側に付勢し、前記ネジ部材が別の方向に回転すると、前記第2部材が滑動して前記第1部材から離れて行き、これにより、前記または各々の可撓性フィンガが半径方向内側に移動できるようになり、これにより使用時には、前記第1部材の頭部が1個の加工物の表面に接して配置された状態で、前記締結具を、穴を介して連結対象である加工物内に挿入することができるようになり、また、前記ネジが回転することで、前記または各々の可撓性フィンガが半径方向外側に拡大して、前記または各々のフィンガの前記フィンガ頭部が別の加工物の表面と係合できるようになり、これにより、前記第2部材が前記第1部材に向かって滑動する時に、複数の前記加工物を一緒に引き込めるようになる、取外し可能なブラインド締結具。 請求項24 本明細書で説明し、添付の図面に図示されたとおりの取外し可能なブラインド締結具。
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同族专利:
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引用文献:
公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题
法律状态:
2012-01-14| A621| Written request for application examination|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120113 | 2013-05-27| A072| Dismissal of procedure [no reply to invitation to correct request for examination]|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A073 Effective date: 20130524 |
优先权:
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申请号 | 申请日 | 专利标题 相关专利
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